髪の毛ノート

あたしは今人生最後の悪あがきとして(髪の毛に関してだけ。他はもっとあがきます)髪をすごく茶色くしています。これから歳を重ねればヤでも短くしたりおばパーをかけたりすると思うんで。まあ、所詮昔の青江三奈みたいな感じなんですけど(若人は知らないかもしれないけど、昔流行った異様に髪の茶色い歌手です)。

今年は何かと美容師が取りざたされたりしましたが、あたしは美容院がとっても嫌いです。嫌いっつっても、時々行きますが(年に1〜2回)。たいていは友だち(美容師)に切ってもらってます。中学校の時は『明星ヘアカタログ』を愛読していて、どのアイドルも「ヘアカット:月に1回」と書いてあったのでそれが常識と勘違いして必ず毎月美容院に行ってた時代もありました。しかも、「毛先を5ミリ切って下さい」とか言って。芸能人の写 真を持って行った事もありました(誰の写真かは恥ずかしすぎるので内緒です)。友だちには別 マ(別冊マーガレット)を持っていって少女マンガの主人公の髪型にして下さいと言った強者もいますが。

あたしは美容院デビューがとっても早かったように思います。何故なら母がとっても不器用なので。保育園の時、便器に髪の毛がつかってしまうようになって、広尾の美容院で髪を切ったのが一番古い美容院の記憶です。そして、13歳ですでに腰までのソバージュだったあたしは美容院嫌いになるのもちょっと早すぎでしょうか。

美容院の何が嫌いって、シャンプー後ターバン状にタオルを巻かれて鏡の前に座らされた瞬間。普段どれだけ髪の毛に助けられてるかよくわかります。おしゃれをしてってもケープを巻かれてるので鏡の中には色黒の照る照る坊主。怖い。美容院て、女の子にとっては「キレイになれる」とっても気分のいい所の筈です。しかし、キレイにブロウされて店を出た後もあの自分の姿が頭に焼き付いてイマイチハッピーになりきれません。したことない人にはわからないかもしれませんが、ストレートパーマなんてかけようものなら頭に何枚もの下敷きをくっつけてた照る照る坊主です。それも、たいていの美容院は鏡の前で数時間待たされます。もう情けなくなってきます。美容院によっては鏡ナシの椅子に移動させられたりコーヒーなんかを出して気を紛らわそうとする所もありますが、移動する際に他の客が鏡越しに見てる気がするので(少なくともあたしは見て、プッとなる)、ますます情けない。これを友だちんちでやる場合、このパーマ待ち時間に炬燵で寿司を摘んだりします。端から見たらこの姿の方がよっぽど情けないけど、鏡がないからいいんです。

そして、美容師。おしゃべりな奴も困るけど、異様に無口な人も「こっちから何か話題を振った方がいいのか?でも、ドライヤーの音で聞こえなかったヤだし・・・」と余計疲れたりもします。いや、どっしり構えてればいいんですけどね。そして個人的にイヤなのが、美容師の言葉。(1)「ちょっと軽さを出していきましょう!」とか(2)「傷んでる部分を取っていってあげましょう」とか。1の時は「オイオイ、共同作業かよ。あたしは座ってるから勝手にやっといてよ」と思います。2は、一瞬客に恩着せがましく「〜してあげる」と言ってるのかと思ってしまいましたが、きっと「髪の毛」さんに対して「取ってあげるよ、ヨカッタネ」と言う意味で擬人化しているのでしょう。お料理バンバンで郁恵ちゃんが「みじん切りにしてあげましょう」というのと同じ類いですね。なんか聞いてて腹たつんですけど。個人的に。

しかし、友だちは何気なく「半年も美容院行かないようじゃ女じゃないよね」と発言していました。と、言う訳ですっかり女じゃなくなってしまったあたしは勿論自分で髪の色を変えてるんですが、美容師さんのようにキレイにグラデーションに染める事もできず、伝統古来の方法(つまりブリーチ)に頼っています。あたしは高校生の時夏休み・冬休み・春休みには必ず金髪にしていました。その時母に「ハタチ過ぎてこんなアホなことできないでしょ、だから全てが若気の至で済む10代のうちにするの!」と説得してたんですが、今思うと金髪にするくらいグレてるんだったら親にお伺いなんてたてんなよって、ちょっと可愛くも思います。まあ、母もすっかり説得されて「きっと20歳過ぎたらまっとうな大人になってくれるんだわ」と思ったかどうか知らないけど「ユッコまた金髪だねー」と言うあたしの友だちに「季節モノだからねー」と応えていました。しかしハタチ代も半分を過ぎた今、高校時代に「アホなこと」と思っていた事をするとはね・・・。

(99/11/03)

BACK