シネマメモその1

ダビングするために『真夜中のカーボーイ』のビデオを借りてきました。ずっと『真夜中のカウボーイ』だと思ってたけど今回調べたら正式邦題は『真夜中のカーボーイ』でした。変なの。
一番好きな映画を挙げろと言われたら沢山あり過ぎて困っちゃうけど影響を受けたって言ったらこのアメリカン・ニューシネマってやつかも知れません。『グーニーズ』も捨て難いけど。

同級生が『ローマの休日』なんかを見始める頃、あたしはアメリカン・ニューシネマにハマってしまいました。立派な不登校児だったあたしはお金もなくてゲーセンも嫌いでどこにいたって地元の名画座だったのでした。そこで出会ったのが『真夜中のカーボーイ』をはじめとするアメリカン・ニューシネマたち。

アメリカン・ニューシネマっちゅうのは、60年代後半までのハリウッド大作主義(ハッピーエンド・高額予算・豪華キャスト)に対抗して起こったアメリカ映画のムーヴメント。代表作は他に『明日に向かって撃て!』『俺たちに明日はない』とか。72年の『ゴッドファーザー』で終わったと言われてるけど、個人的には74年の『カッコーの巣の上で』も入れて欲しいなー。
とにかくハッピーエンドじゃなくて低予算で大スターも使わない。今はスターになった人がゴロゴロ出てるけど。セックス・ドラッグ・貧困・差別 ・暴力なんかのアメリカの恥部と衰退を扱うのが特徴なんですけど、これが個人的にグウッと来るのね。

テキサスからアメリカンドリーム(?)を求めてNYに来て、お約束通 りきっちり都会で夢破れるけど次の居場所を求めてマイアミを目指すジョンヴォイド。懲りないやつ。こいつがお人好しと言うか、素朴なやつで笑顔が可愛いががたいがゴツい。163cmのダスティン・ホフマンと並んだその姿はオール阪神・巨人。そんなことは別 にいいんだけど。

自分の居場所を求める&夢破れる若者っていうのは今でも描かれ続けてる映画界の永遠のテーマみたいですね。でも、今の映画で「わからずやの大人」を演ってるのは、アメリカン・ニューシネマの夢破れた若者だったりして変な感じ。俳優さんに限らず「わからずやの大人」はこういう映画にかつて感動した筈なのになあ。みんな色んなことって忘れちゃううんだなあ。忘れないようにメモっとこうと感慨に耽るあたし。

(2000.06.19)

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